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Clos de Tart
Grand Cru
クロ・ド・タール
グラン・クリュ


グラン・クリュの中でもクロ・ド・ベーズと並び、歴史のあるクリマ。
1141年に当時ラ・ファルジュ(現在、セカンドワインの名称に使われている)と呼ばれていた畑をシトー派のノートル・ダム・ド・タール寺院が手に入れた。
それ以来フランス革命後に国有地になるまでシトー会修道女たちによってワインづくりが行われた。
現在のオーナーはChateau Latour(シャトー・ラトゥール)のオーナーであるFrançois Pinault(フランソワ・ピノー)氏。




Surface Area
面積
7.5328ha


Altitude
標高
270-300m



母岩

斜面上部 
Premeaux Limestone
プレモー石灰岩


斜面中部
Ostrea Acuminata Marls
貝殻堆積泥灰岩

斜面下部 
Crinoidal Limestone
ウミユリ石灰岩



Lavalle : Tete de Cuvee
ラヴァル博士:特級畑




1141年から続く、モノポールのグラン・クリュ
クロ・ド・タールはモレ・サン・ドニの南端に位置する7.53haのグラン・クリュ。1932年以来、モメサン家の単独所有である。
1997年にモメサン家はそのネゴシアン部門をジャン・クロード・ボワセ・グループに売却したが、一族の至宝であるクロ・ド・タールだけは手放さなかった。
クロ・ド・タールの歴史は1141年まで遡り、シトー派に属するタール女子修道会によりこの畑が築かれた。フランス大革命で国庫に没収されるまでこの修道会に属し、1791年に売りに出されると、マレ・モンジュ家がこれを買い取った。そして1932年にモメサン家の手に渡り、今日まで900年近くの間、一切細分化されることなく、オーナーの変遷もわずか2度という希有な存在のグラン・クリュである。

この畑は300mX250mの長方形をしており、標高270〜300mの東南東向き斜面にある。
興味深いのは、コート・ドールの畑では珍しく、畝の方向が斜面に対し平行なことだ。
この畝の並びの利点は、雨による土壌の流亡防止。それから、朝日の面と夕日の面に太陽が当たるため、夏に東側を除葉する一方、西側の葉を残しておけば、柔らかな朝日をたくさん浴びつつも、西日による日焼けを防ぐことができるのである。
その反面、トラクターを用いた機械化が難しく、農作業は人の手に頼らざるを得ない。
植えられているブドウの平均樹齢は60年で、もっとも古い樹は100年を越える。
植え替えにはクロの中でマサル・セレクションした苗が用いられ、育苗のための圃場が用意されている。
一時期、評価を著しく落としたクロ・ド・タールではあるが、ジャック・プリウールで働いていたシルヴァン・ピティオが1996年に支配人として抜擢され、品質をかつてないまでに高めた。
1999年には醸造施設を刷新。近年は醸造法にも若干変更がみられ、以前の完全除梗から、年に応じて全房のブドウを加えるようになっている。
また2006年から樹齢25年未満の樹を中心に、セカンドラベルの「モレ・サン・ドニ・プルミエ・クリュ・ラ・フォルジュ・ド・タール」をリリース。セカンドとはいえ造りはグラン・クリュとまったく同じであり、ワインのキャラクターもクロ・ド・タールとよく似ている。ストラクチャーはやや及ばずだが、飲み頃が若干早めで、先に愉しめるといえる。
~インポーター資料より~





クロ・ド・タール、2015年訪問時のセラー




Clos de Tart クロ・ド・タール




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