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Anne Gros
アンヌ・グロ


生産量の少なさもあってか、グロファミリーで一番人気のある造り手。

Anne Gros 
11 Rue des Communes, 
21700 Vosne-Romanée, France
Tel : +33 3 80 61 07 95



Vineyards
所有畑

Richebourg 0.60ha
リシュブール

コンコール村の渓谷に位置するわずか0.6haのこの区画はレ・ヴェロワイユと呼ばれ、北斜面の涼しさを伴いながらも、非常に日当たりが良いという好条件に恵まれている。平均樹齢は60年だが80年の古木もある。フランボワーズ、ブラックベリー、バラ、リコリスにスーボワ、ポプリそして砕いた石など、非常に複雑だが全ての要素を感じることのできるピュアなアロマ。口に含むと素晴らしい甘み、特に赤系果実のフレーヴァーの凝縮感が印象的で、はっきりとした酸としなやかなタンニンが溶け込み、ミネラルとオレンジのニュアンスが次第に強まってくる。フィニッシュには緻密なタンニンが感じられ、驚くほど長い余韻が楽しめる。
~インポーター資料より~

Clos de Vougeot "Le Grand Maupertui" Grand Cru 0.93ha
クロ・ド・ヴージョ ”ル・グラン・モペルテュイ” グラン・クリュ

グラン・エシェゾーのすぐ近く、ル・グラン・モーペルテュイにあるわずか0.93haの畑。平均樹齢は50年だが、一番古いもので110年超。スミレの花びら、熟したプラム、ブラックカラントに加えてクローブやナツメグなどの複雑なアロマ。口に含むと、ビロードのように滑らかで甘いダークベリーを感じ、桑の実やホワイトペッパーのヒントもある。活気ある酸は甘味と溶け合い、しっかりとしたタンニンでさえもきめ細かい高貴さを感じる。長い余韻にしっかりとしたストラクチャー、そしてナチュラルなバランスと安定感がある。アンヌ・グロの手掛ける素晴らしいクロ・ヴージョ。
~インポーター資料より~

Echezeaux "Les Loachausses" Grand Cru 0.85ha
エシェゾー “レ・ロアショス” グラン・クリュ

レ・ロアショースにある0.76haの畑。25年間、ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スールに貸していた畑で、2007年に帰属。樹齢25年。レッドカラント、黒系果実のリキュール、バラの花びら、スパイシーな木のニュアンスを感じる表現力豊かなアロマ。赤系果実のソースのようなこのワインの円熟感と力強さは、刺激的な酸と噛み応えのあるタンニンによってしっかりとしたストラクチャーが造られている。フィニッシュまで心地良い張りが続き、スパイシーなタッチを伴う素晴らしい果実の余韻が楽しめる。
~インポーター資料より~

Vosne Romanee Les Barreaux 0.39ha
ヴォーヌ・ロマネ レ・バロー

ヴォーヌ・ロマネの高地で標高280mにあるわずか0.39haの畑。コンコール村の渓谷の入り口に位置する北東向きの斜面。そのためどのヴィンテージであろうと、豊かな酸に恵まれ長期熟成に向くワインに仕上がる。樹齢114年。ブラックカラント、リコリス、スパイス、ラベンダーなどの非常に円熟したアロマ。口に含むと非常に柔らかいタンニンを感じ、ラズベリージャムやストロベリーに加え、花やスパイス等のフレーヴァーの張りがしっかりと感じられ、甘味と酸、そしてミネラルが口の隅々まで浸透していき素晴らしいフィニッシュにつながる。村名とは思えないほどの出来栄え。
~インポーター資料より~

Chambolle Musigny Combe​ d’Orveau 1.10ha
シャンボール・ミュジニー コンブ・ドルヴォー

シャンボール・ミュジニーの南端、エシェゾーに隣接する僅か1.10haの区画。樹齢は15年と55年が混在。レッドカラントやラズベリーのピュアな果実にバラやスミレなどの芳香豊かなアロマ。生き生きとしたザクロやクランベリーのフレーバーはジューシーな酸と柔らかなタンニン、洗練されたミネラルによってバランスを取り合っている。赤系果実とフローラルのノートのおかげでエレガントな風味が最大限に引き出たフィニッシュとなっている。
~インポーター資料より~

Bougogne Hautes Cotes de Nuits 1.63ha
ブルゴーニュ オート・コート・ド・ニュイ


ブルゴーニュの名家グロファミリーの中でもひときわ異彩を放つのがドメーヌ アンヌ・グロだ。ドメーヌ ミシェル・グロやドメーヌ グロ・フレール・エ・スールとは従兄弟にあたる間柄で、ジャン・グロを父に持つミシェルやベルナールと違い、ジャンの兄弟フランソワの一人娘として育ったアンヌ。1984年までは文学の勉強をしていたが、その後はボーヌとディジョンで栽培・醸造を学び、1988年には22歳という若さで父からドメーヌを引き継ぎ、ドメーヌ・アンヌ・エ・フランソワ・グロを設立。彼女が引き継ぐ前は、ワインの3/4がバルクワインとして地元のネゴシアンに売られていたが、1990年ヴィンテージより完全な蔵元瓶詰ワインとなった。翌年には、畑を3haから6.5haに拡大し1995年には現名義となるドメーヌ・アンヌ・グロに改名。2007年には父が25年間ベルナールに貸していた0.76haのエシェゾーのロアショースを取り戻した。
固定観念や先入観にとらわれず、常に可能性を追求するアンヌは好奇心が旺盛で、全て自ら実践し、最適な手段を選択してきた。例えば、畑では一早くフェロモン剤を導入することで除草剤・殺虫剤の使用をやめ、土壌の有機物を育てて自然堆肥を活用している。収穫のタイミングに関しても非常にフレキシブルで、8月末に開始することもあれば、ブドウが完熟するのを辛抱強く待ち9月末にようやく始めることもある。醸造では、ブドウは100%除梗され赤はコンクリートタンク、白はステンレスタンクで12~15日間発酵させる。樽の選定にもこだわりがあり、異なる樽を仕入れてはオークの種類や焦がし具合など、様々な組み合わせを試した。その結果として、現在はアリエ産のオークを好み、樽は大部分をダミー社とベルトミュー社から、一部をフランソワ・フレール社から購入している。
現在3人の子を持つアンヌは、2008年に夫と新設したミネルヴォアのワイナリーとブルゴーニュの両ドメーヌでの仕事と家族との時間に全てを費やしているが、とりわけ長女のジュリーとは畑とセラーで長い時間を共に過ごす。というのも、2015VTからはジュリーが本格的に醸造に参画し、次期当主へ向けて道を歩み始めたからであり、アンヌが築き上げた大切なドメーヌがこうしてまた更なる高みへ上がっていくことに大きな期待を寄せずにはいられない。

TECHNICAL DATA
テクニカルデータ
オーナー Anne Gros
醸造責任者 Anne Gros
所有畑面積 6.31ha
栽培方法 ぶどう栽培は非常に重要であり、人とテロワールが調和して行わなければならない。ピノ・ノワールは栽培が難しい品種で最も気まぐれだが、最もファンタジックでもある。人、ぶどう、テロワールをより尊重するブドウ栽培の実践を心掛けて、アンヌ・グロはヴィオディナミと有機栽培に強い関心を持っている。栽培のこの哲学はテロワールの生物多様性を守るために不可欠だと彼女は考えているが、そのようにカテゴリー化されることやラベルに記載することは拒否している。ブドウ畑での仕事は土壌を耕し、堆肥を使用しながら、必要に応じてとりわけ慎重に対処(合理的に)することで成り立っている。「私はそれぞれの区画の品質的な才能を理解して、ブドウの木ごとに理想的な数の果房を残すことにトライしている。」
醸造方法 伝統的用法で醸造。赤ワインはエポキシーコーテングされたセメント製発酵槽、白ワインはステンレス製(イノックス)発酵槽を使用。ヴィンテージ及びぶどうの状態に応じて、温度調節を行う。発酵は12日から15日間。フリーラン・ジュースとプレス・ジュースは混ぜ合わされ、大きな澱を除くために最低48時間放置する。
約16ヶ月に渡って樽熟成を行う。 新樽使用率は高く、グラン・クリュでは80%、村名アペラシオンが50%、地方アペラシオンが30%使用。これにより、酸素とワインが一定に触れ合うことになる。新樽は酸素との接触を促す役割と同時に、酸化という副産物を生み出す役割があり、香りを複雑にし、旨味をのせ、しっかりとした構成を生み出す。
~インポーター資料より~